隣の話し声やテレビが聞こえても、壁が薄いとは限りません。まずは窓を閉めたときに変わるか、壁際と窓際のどちらで強く聞こえるかを確認しましょう。深夜に続くなど生活に支障があれば、記録して管理会社などへ相談してください。
隣の話し声が聞こえるのは、壁が薄いから?
壁の遮音性能が関わることはありますが、窓や換気口などから音が入る場合もあります。普通の会話が聞こえるかどうかは、壁の仕様だけでなく、声の大きさ、窓の開閉、部屋の配置や周囲の静かさによって変わります。
「会話が聞こえる=壁が薄い」「内容が分かる=隣室が音源」とは判断できません。自室内で、次の違いを確かめてみてください。
| 聞こえ方 | 次に確認すること |
|---|---|
| 窓際で声やテレビが強い | 窓を閉めると小さくなるか |
| 壁際で強く、窓を閉めても変わらない | 部屋の奥や別室ではどう聞こえるか |
| ドンという音や低い振動が響く | 発生時刻・長さ、自室の家電との関係 |
これは音の経路を考える手掛かりで、隣室が原因だと確定する方法ではありません。
自分の部屋で聞こえる声やテレビの音は、ほかの住人にも聞こえているのでしょうか。お住まいのマンション名で検索して、同じ建物で暮らした人が、どんな音をどの時間帯に感じているかを調べてみてください。
隣の部屋がうるさいとき、自分でできる対策
窓から入る声には、まず窓の開閉を確認する
窓を閉めて音が小さくなるなら、閉めた状態で過ごすことが当面の対策になります。窓がきちんと閉まらない、すき間がある場合は、管理会社などへ点検を相談しましょう。
換気口付近で強く聞こえても、換気のための開口部をテープや物で塞ぐのは避けてください。防音部材などを検討する場合も、設備に適合し、必要な換気を保てるか確認します。
壁に吸音材を貼れば、隣の声は聞こえなくなる?
吸音材を貼るだけで、隣から届く声を十分に遮れるとは限りません。吸音材は主に室内の反響を抑える材料で、音の透過を抑える「遮音」とは役割が違います。
本棚や収納を置く方法も、壁や家具の条件によって効果が変わります。大きな家具や防音材を買う前に、寝る位置を変えて聞こえ方を比べるなど、負担の少ない確認から始めましょう。
テレビの低音・ドンという衝撃音は、原因の確認を優先する
音楽の低音、建具を閉める衝撃、家電の振動などは、壁や床を通じて届く場合があります。低音だから音楽、短い衝撃だから隣人の動作とは決められず、別の階や設備が原因の可能性もあります。
自室の家電を通常の操作で止めたときに変化するかも、確認材料になります。続く場合は、壁だけの対策で済ませようとせず、記録をもとに管理会社などへ相談してください。
RC造でも音が聞こえる理由については、鉄筋コンクリートマンションの騒音でも説明しています。
深夜も続く・眠れないときは、管理会社へ相談する
相談のために、原因を自分で特定する必要はありません。音の種類・日時・続いた時間・強く聞こえた場所を記録し、睡眠などへの影響も伝えます。
9月10日 23時20分〜23時45分。寝室の壁側から話し声と笑い声。窓は閉めていた。寝ようとしても声が気になり、眠れなかった。
「隣がいつもうるさい」だけでなく、このように伝えると状況を共有しやすくなります。録音できれば補足になりますが、録音がそろうまで相談を待つ必要はありません。
賃貸なら管理会社や大家、分譲なら管理会社や管理組合へ相談します。音源が未確認であることを伝え、設備の確認や生活音への注意喚起をお願いしましょう。改善しなければ、その後の記録を添えて再相談します。
壁を叩いて知らせたり、音でやり返したりするのは避けてください。相手を間違える可能性もあり、住民同士のトラブルにつながります。詳しい手順は騒音トラブルの対処法・相談先にまとめています。
反対に、相手から壁を叩かれて困っている場合は、壁ドンされたときの対処法をご確認ください。
同じマンションの「隣の音」の体験を確認する
隣の話し声やテレビの音が、ほかの部屋ではどう聞こえているのかも気になるところです。
下のフォームにお住まいのマンション名を入力して、検索してみてください。壁越しに届く声や夜間の生活音など、実際に暮らした人の体験を探せます。
聞こえる場所や時間帯、生活への影響を、ご自身の状況と比べてみましょう。建物の構造名だけでは分からない、暮らしの中での聞こえ方に目を向けられます。
また、ご自身の体験も「うるさい/うるさくない」の投票や口コミとして残せます。実際に聞こえた音や時間帯を、メモ帳代わりに記録しておくのもよいでしょう。あとで状況を振り返る際の手助けになるほか、同じマンションの音について調べている方の参考にもなります。