騒音の苦情を言われたら、まず「いつ・どんな音が・どれくらい続いたか」を確認し、その時間の生活状況と照らし合わせてください。身に覚えがなければ、分かっている事実を管理会社などへ伝え、発生源の確認をお願いしましょう。
苦情を受けただけで自分が原因と決まるわけではありません。一方、自分では気づいていない生活音が伝わっている場合もあるため、すぐに原因を認めたり、相手の勘違いだと決めつけたりする必要はありません。
管理会社から騒音の苦情を伝えられたら、どう返答する?
原因が分からない段階では、確認に必要な情報を尋ねます。たとえば、次のように返答できます。
生活状況を確認したいので、音がした日時、どのような音か、どれくらい続いたかを教えていただけますか。現時点では心当たりがありませんが、家族や使用していた家電も確認します。
掲示板や全戸配布の注意文だけなら、自分の住戸が特定されているとは限りません。個別に連絡された場合も、音源をどのように確認したのかを尋ねると、確認済みのことと推測を整理できます。
マンションでは、建物を伝う振動によって音の方向を判断しにくいことがあります。ほかの住人が、苦情で指摘された音に似た体験を書いているかもしれません。お住まいのマンション名で検索して、音の種類や時間帯が重なる口コミを探してみてください。管理会社に、別の住戸や設備の可能性も含めて再確認を求める手掛かりになります。
身に覚えがない・その時間は不在だった場合
まず、苦情の連絡を受けた日時と、音が発生したとされる日時を分けて確認します。「昨夜」「いつも夜」だけでは、在宅状況と正確に比べられません。
外出していたなら、その時間帯を伝えます。ただし、自分が不在でも家族や留守番中のペット、予約運転中の家電などが音を出している可能性はあります。就寝中や静かに過ごしていた場合も、自室が無関係と直ちに断定できるわけではありません。
生活状況と指摘が合わない場合は、次のように伝えられます。内容は実際に確認できた事実に置き換えてください。
ご指摘の9月10日22時ごろは、家族全員が外出していました。足音については心当たりがありません。別の住戸や設備の可能性も含め、発生源を再確認していただけますか。
相手に音が聞こえていて、発生源だけを誤認している場合もあります。音の方向がずれる仕組みは、発生源が分からないときの確認方法で説明しています。
足音や生活音に心当たりがある場合
確認できた行動については、必要に応じてお詫びし、具体的に何を変えるか伝えます。指摘された音に合わせて、できる対策から試しましょう。
| 指摘された音 | 見直す行動の例 |
|---|---|
| 足音・衝撃音 | 夜間の運動や走る動作、かかとで強く着地する歩き方を見直す |
| 椅子・ドアの音 | 椅子を引きずらず持ち上げ、建具を静かに閉める |
| テレビ・音楽・話し声 | 音量や低音を抑え、夜間の大きな声を控える |
「夜間の運動を控えます」「テレビの音量を下げます」など、対応する内容を伝え、始めた日も記録します。改善したかどうかは、管理会社を通して確認してもらいましょう。
対策後も苦情が続く場合は、さらに生活を制限する前に、同じ日時・同じ種類の音なのかを確認してください。違う音の指摘や、別の発生源が混ざっている可能性もあります。
何度も苦情が続く・直接言われて怖い場合
苦情と対応を、一つの記録にまとめる
毎回説明をやり直さずに済むよう、指摘された内容、自分が確認した事実、対応を一緒に残します。次は記入例です。
連絡:9月11日、管理会社から。
指摘:9月10日23時ごろ、足音のような音が約20分。
確認:その時間は在宅。家族は読書中で、運動はしていない。
対応:上記を回答し、音源の確認を依頼。9月8日から夜間の運動は控えている。
管理会社には、確認状況と次の対応を尋ねましょう。具体的な連絡の進め方は、騒音トラブルの対処法・相談先にまとめています。
威圧的な訪問や壁ドンには、無理に直接対応しない
怖いと感じる相手にドアを開けて説明したり、その場で言い争ったりする必要はありません。「管理会社を通して確認します」と伝え、窓口をまとめましょう。壁を叩き返すことも避けてください。
今まさに脅されるなど身の危険がある場合は110番、緊急ではない不安の相談は#9110や最寄りの警察署へ相談できます。(警察庁の相談窓口案内)
状況に応じて、壁ドンされたときの対処法、騒音で警察を呼ばれたときの対応もご確認ください。
同じマンションでは、ほかの人は音をどう感じている?
苦情で指摘された音について、自分の生活状況を確認するだけでなく、同じマンションのほかの住人の体験も調べてみましょう。
下のフォームにお住まいのマンション名を入力して、検索してみてください。足音や振動など、指摘された内容に近い口コミを探せます。音の種類や時間帯を照らし合わせ、管理会社へ確認したい点を整理してみましょう。
また、ご自身が普段の暮らしで感じている音についても、「うるさい/うるさくない」の投票や口コミとして残せます。静かに暮らせているという声も、同じマンションについて調べている方の参考になります。