マンション騒音チェック

マンションで音が響くのはなぜ?発生源が分からないときの確認方法

マンションで音の発生源が分かりにくいのは、音が壁や窓を通るだけでなく、建物の振動として離れた場所まで伝わることがあるためです。天井から聞こえても真上、床から聞こえても真下が原因とは限りません。

確認するときは、自室の中で「どんな音が、いつ、どこで強く聞こえたか」を整理しましょう。聞こえた方向だけで住戸を決めつけるより、相談に使える情報が残せます。

聞こえる方向と、音の発生源がずれる理由

空気を伝わる音には、話し声やテレビなどがあります。壁を透過するほか、屋外へ出た音が自分の窓や換気口から入る場合もあり、必ずしも隣接する壁だけが経路ではありません。

建物を伝わる振動は、足音や物を落とした衝撃、機械の作動などで生じます。振動が床・壁・柱などを伝わり、届いた先の面から音になるため、音が出た場所とは違う方向から聞こえることがあります。これを固体伝搬音といいます。

一つの音に両方の経路が関わることもあります。「ブーンだから設備」「ドンだから上階の足音」と、音色だけで原因を確定することはできません。

参考:ヤクモ「固体音と空気音の違い・特徴」

音がどこから来るのか分からないときは、自分の部屋での聞こえ方だけでなく、ほかの住人の体験も照らし合わせてみましょう。お住まいのマンション名で検索して、似た音や同じ時間帯の物音についての口コミを探してみてください。管理会社に確認をお願いする際の手掛かりになります。

発生源が分からないときは、自室に「音の地図」を作る

間取りを簡単に描き、聞こえ方を確認する場所に印を付けます。窓際、壁際、別の部屋など、まずは無理なく比べられる3か所ほどで十分です。

音が続いている間に場所を変え、聞こえ方をメモします。一瞬で終わる音は無理に追わず、そのときいた場所を記録してください。

確認すること残す内容
場所による違い寝室の窓際では強い、壁際では弱い、リビングでは聞こえないなど
音の続き方短い音が5回、低い音が10分続くなど
条件を変えた結果窓を閉めた、自室の家電を止めたときの変化

家電は通常の操作で確認し、換気口を塞いだり共用設備を操作したりしないでください。

窓を閉めて小さくなれば、窓周辺の経路を考える材料になります。ただし、変わらないから壁が原因とは限りません。場所を移動している間に音源側の音量が変わることもあるため、可能なら別の機会にも確認します。

日時と合わせると、次のような記録になります。

9月10日 23時10分〜23時13分。「ドン」という音が5回。寝室の窓際より壁際で強く感じた。リビングではほとんど聞こえなかった。窓は閉めていた。

この記録は、発生源を特定する測定ではありません。同じ条件で振り返り、管理会社などへ状況を伝えるためのメモです。録音も補足になりますが、自室で録った音だけで、どの住戸が原因かを判断できるとは限りません。

確認しても分からない場合、どう相談する?

音が続いて生活に支障があるなら、記録が十分にそろう前でも相談してください。賃貸なら管理会社や大家、分譲なら管理会社や管理組合へ、音の地図と日時のメモを伝えます。

「上の階が騒いでいる」ではなく、「寝室の天井から壁にかけて衝撃音が聞こえる。リビングでは小さい」と説明します。あわせて、設備の作動時間や同様の相談がないか、確認をお願いできます。

原因の確認に立ち入りや再現が必要な場合は、管理会社などに調整を依頼しましょう。自分で壁や床を叩いて反応を試したり、音源と思う住戸へ直接押しかけたりするのは避けてください。相談の進め方は、騒音トラブルの対処法・相談先にまとめています。

個別の音への対応は、上から聞こえる足音、下から響く音、隣から聞こえる声・テレビのページも参考になります。聞こえる方向に対応した案内で、音源の確定を意味するものではありません。

自室の記録と、同じマンションの体験を比べる

自室で作った「音の地図」に加えて、同じマンションのほかの住人の体験も調べてみましょう。

下のフォームにお住まいのマンション名を入力して、検索してみてください。「ドン」という衝撃音や、一定の時間に続く低い音など、ご自身の記録と似た体験を探せます。

音の種類や時間帯、聞こえた場所を比べて、管理会社に確認してほしい点を整理してみてください。

また、ご自身の体験も「うるさい/うるさくない」の投票や口コミとして残せます。実際に聞こえた音や時間帯を、メモ帳代わりに記録しておくのもよいでしょう。あとで状況を振り返る際の手助けになるほか、同じマンションの音について調べている方の参考にもなります。

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