上の階から足音が響くときは、「いつ・どこで・どんな音が・どのくらい続いたか」を記録し、発生源を決めつけずに管理会社へ相談しましょう。録音がうまくできなくても、聞こえ方や生活への影響を伝えれば相談できます。
足音は建物の振動として伝わるため、自分の床にマットを敷くだけでは、上からの音への対策になりにくいものです。また、天井から聞こえても真上の住戸が原因とは限りません。いきなり直接注意したり、天井を叩き返したりするのは避けてください。
上の階の足音は、自分の部屋で対策できる?
聞こえる側でできる工夫はありますが、上階などで生じる床の衝撃を、自室側だけで止めることには限界があります。まずは、対策の役割を分けて考えましょう。
| 対策 | できること・限界 |
|---|---|
| 寝る位置や使う部屋を変える | 場所によって聞こえ方が違う場合、負担を減らせることがある |
| 自分の床に防音マットを敷く | 主に自分が出す床への衝撃を減らす対策。上から届く足音を止める用途とは異なる |
| 天井や壁の表面に吸音材を貼る | 室内の反響を抑える役割が中心。建物を伝う振動への対策とは異なる |
防音工事を考える場合も、先に音の種類や経路を確認する必要があります。「天井から聞こえるから天井だけ施工すれば解決する」とは限りません。吸音・遮音・防振の違いは、DAIKENの防音材の解説でも確認できます。
また、対策の一環として情報を確認したり、意見交換を行うのも良いでしょう。下のフォームにお住まいのマンション名を入力し、検索してみましょう。同じ足音や振動などでお困りの、他の住民の方の声が記されているかもしれません。
足音はなぜ響く?真上の部屋が原因とは限らない
歩く、走る、飛び跳ねるといった動作では床に衝撃が加わります。その振動が床や壁などを伝わり、別の住戸で音として聞こえることがあります。鉄筋コンクリート造でも、足音が完全に聞こえなくなるわけではありません。
振動は真下だけへ伝わるものではなく、斜め上など別の場所で発生した音が天井側から聞こえる場合もあります。「天井からドンドン聞こえた」ことと、「真上の住人が走っている」ことは分けて考えてください。音の伝わり方については、ヤクモの固体伝搬音の解説も参考になります。
また、足音のような音でも、家具の移動や物を落とした衝撃など、別の原因が考えられます。方向を判断しにくい場合は、発生源が分からないときの確認方法をご覧ください。
管理会社には、何を記録してどう伝える?
記録は日時・音の様子・続いた時間・聞こえた部屋の4点から始めれば十分です。原因を推測せず、次のように聞こえた状況を残します。
9月8日 22時35分〜22時50分。寝室の天井付近から「ドンドン」という音が断続的に聞こえた。途中で強い「ドン」が2回。リビングでは寝室より小さく聞こえた。
音がする時間が一定でも、不規則でも、それだけで住人の行動や設備音を特定することはできません。分かる範囲で頻度も添えましょう。
録音できる場合は記録と一緒に残せますが、スマートフォンでは低い衝撃音が聞こえたとおりに録れないこともあります。録音や数日分の記録がそろうまで、相談を待つ必要はありません。夜に何度も起きるなど、生活への影響も伝えてください。
管理会社や管理組合には、たとえば次のように相談できます。日時や状況は、ご自身の体験に置き換えてください。
ここ数日、22時半〜23時ごろに寝室の天井付近から足音のような衝撃音が10〜20分ほど聞こえ、寝つきにくい状況です。発生した住戸は確認できていません。同様の相談がないか、発生源の確認や注意喚起について相談できますか。
「上の階を注意してください」と住戸を決めつけるより、聞こえる場所と時間を共有すると、確認すべき内容が伝わります。誰が何を確認するか、次にいつ状況を共有するかも相談しておくと、その後のやり取りが進めやすくなります。
注意喚起のあとも足音が続く場合は?
管理会社へ連絡した日を残し、その前後で頻度や時間帯が変わったかを伝えます。「まだうるさい」だけでなく、「注意文の配布後も、23時ごろの音が週に4日続いている」など、変化の有無を共有しましょう。
発生源が確認できた場合は、夜間の走る動作を控える、床への衝撃を減らす工夫をするなど、音を出す側の対応を管理会社を通して相談できます。音源が分からないままなら、別の住戸や設備の可能性を含めて再確認を依頼します。
改善しないからといって、天井を叩いたり、住戸へ押しかけたりすることは避けてください。その後の相談先や連絡の進め方は、騒音トラブルの対処法・相談先にまとめています。
同じマンションの足音について、投票・口コミを確認する
上の階から響く足音に、ほかの住人はどう感じているのでしょうか。
下のフォームにお住まいのマンション名を入力して、検索してみてください。夜に続く足音や、眠ろうとすると気になる衝撃音など、同じマンションで暮らした人の体験を探せます。
音の種類や時間帯を、ご自身が聞いている音と比べてみましょう。管理会社へ相談する際に、確認してほしい点を整理する材料にもなります。
また、ご自身の体験も「うるさい/うるさくない」の投票や口コミとして残せます。実際に聞こえた音や時間帯を、メモ帳代わりに記録しておくのもよいでしょう。あとで状況を振り返る際の手助けになるほか、同じマンションの音について調べている方の参考にもなります。