マンションの騒音に困ったら、日時・音の様子・生活への影響を、管理会社や管理組合へ伝えてください。録音や数日分の記録がそろっていなくても、相談を始めて構いません。
改善しない場合は、前回の対応とその後の状況を確認し、問題に合った相談先へ進みます。発生源を決めつけて直接注意したり、壁や天井を叩き返したりすることは避けましょう。
今まさに脅されているなど身の危険がある場合は、管理会社の対応を待たず110番へ連絡してください。(警察庁の相談窓口案内)
管理会社には、騒音をどう伝えればいい?
賃貸なら契約書などに記載された管理窓口や貸主へ、分譲なら管理会社の窓口や管理組合へ相談します。まず、いつ・どこで・どんな音が聞こえ、何に困っているかを伝えましょう。
メールや問い合わせフォームでは、次の文面を状況に合わせて使えます。
件名:夜間の騒音についての相談
○○マンション○号室の○○です。
○月○日ごろから、週に○日ほど、23時前後に寝室の天井付近から「ドンドン」という音が10〜20分続いています。寝つけない日があり、困っています。
発生した住戸は確認できていません。同様の相談がないか、共用設備などの可能性も含めて確認し、必要に応じて注意喚起をご検討いただけますか。
対応できる内容と、次に状況を確認できる時期を教えてください。
この文例は管理窓口へ個別に送るためのものです。相談者の氏名・部屋番号を相手に伝えてほしくない場合は、その希望も先に伝え、注意文にどこまで記載するか相談してください。ただし、音の場所や時間帯から相談者を推測される可能性はあります。
管理会社に「同じような音の相談はありませんか」と尋ねる際には、ほかの住人の体験も気になるところです。お住まいのマンション名で検索して、似た音や同じ時間帯についての口コミを探してみてください。相談時に確かめたい点を整理する材料になります。
相談に役立つ騒音の記録は、何を残す?
最初は、日時・音の様子・続いた時間・聞こえた場所・生活への影響を短く残します。次は記入例です。
9月8日 23時30分〜23時45分。寝室の天井付近から「ドンドン」という音が断続的に聞こえた。寝つけず、リビングへ移動した。窓は閉めていた。
発生源が未確認なら「上の階の子どもが走った」などと書かず、実際に聞こえた状況を記録してください。毎回詳しく書くことが負担なら、短いメモから始めて構いません。
録音できる場合は、録った日時・場所も残し、編集前のデータを保管します。スマートフォンでは低い振動や衝撃音を聞こえたとおりに録れないこともあるため、録音だけに頼らずメモと併せて伝えましょう。
管理会社へ連絡した日、回答された内容、注意文が配布された日も一緒に残すと、「対応後に変わったか」を説明しやすくなります。
管理会社へ相談しても解決しないときは?
対応内容と、その後の変化を確認する
「まだうるさい」と繰り返すだけでなく、前回の相談後も、いつ・どんな音が続いているかを共有します。
○月○日に相談した騒音について、その後も○日・○日・○日の23時ごろに同じような音が続いています。これまでに行った対応と、次に確認できることを教えていただけますか。
返信がない、担当窓口が分からない場合は、受付状況や担当者を確認し、賃貸なら貸主・管理責任者、分譲なら管理組合にも経緯を共有します。
注意喚起が済んでいても、発生源や設備の確認が済んでいるとは限りません。「どこまで確認できたか」「次に何を確認するか」を相談しましょう。管理窓口への連絡と並行して、必要なら外部の相談先を利用できます。
怖い・危険を感じる場合は警察へ相談する
脅しや暴力、激しい訪問などがある場合は、通常の生活音の相談と分けて対応します。今まさに危険がある場合は110番、緊急ではない生活の安全に関する相談は最寄りの警察署や#9110です。(警察庁の案内)
警察に相談すれば、騒音の発生源や住民同士の賠償問題まで必ず解決するわけではありません。何が起き、どのような不安があるかを具体的に伝えてください。壁を叩かれる場合は、壁ドンが続く・怖いときの対処法も参考になります。
話し合いが進まない・法的な対応を考えたい場合
音を止めるためにどのような対応を求められるか、損害賠償を検討できるかなどは、弁護士へ相談できます。窓口が分からない場合は、法テラスで法制度や相談先の案内を受ける方法があります。
当事者だけの話し合いが難しい場合は、裁判官と調停委員が間に入って合意による解決を目指す民事調停も選択肢です。騒音などの近隣問題も対象ですが、必ず合意できるわけではありません。(裁判所「民事調停」)
請求書面や裁判所の書類が届いている場合は、期限を確認してください。受忍限度や訴えられた場合については、騒音の裁判・損害賠償と対応にまとめています。
音の原因や、自分でできる対策を確認したいとき
足音のような衝撃音と、話し声やテレビの音では、考える経路や対策が異なります。聞こえ方に近いページで確認できます。
聞こえる方向だけで発生源が決まるわけではありません。原因を確かめずに防音用品を増やすより、聞こえる場所や音の種類に合う対策を検討しましょう。
ご自身が苦情を受けている場合は、騒音の苦情を言われたときの対応をご覧ください。
同じマンションの投票・口コミを確認する
管理会社への相談と併せて、同じマンションで暮らす人の音の体験も調べてみましょう。
下のフォームにお住まいのマンション名を入力して、検索してみてください。足音や夜間の生活音など、実際に暮らした人の体験から、ご自身の状況に近い声を探せます。
いつ、どんな音で困っているのかを比べると、管理会社へ伝えたいことや、追加で確認してほしいことを整理しやすくなります。
また、ご自身の体験も「うるさい/うるさくない」の投票や口コミとして残せます。実際に聞こえた音や時間帯を、メモ帳代わりに記録しておくのもよいでしょう。あとで状況を振り返る際の手助けになるほか、同じマンションの音について調べている方の参考にもなります。